わかりやすいようで、よくわからないこれらの違い。間違えないように超簡潔に説明します
ひとつ前の記事で、完全無料でホームページを公開するのはどうするか?という挑戦について語りました。
参考: 完全無料+広告なしでホームページを公開する方法まとめ
ここで、ふと思いました。レンタルサーバとVPSの違いが分かる人って実は少ないのではないかと。かくいう私も、昔はよくわからなかったなあという思い出があります。
ということで、今回の記事では本件について説明したいなと思います。
(超初心者向けなので、誤解を承知で構図を簡単化してたりします。詳しく知りたかったら別のサイトとかで調べてください)
まず、レンタルサーバとVPSの違い自体はとても簡単なんです。何が最もややこしいかというと、これらってぜんぜん違う用語だけど実は同じ意味、みたいなのもいっぱいあることなんじゃないかなと思うんです。
- レンタルサーバ ・・・ (類義語) ホスティングサービス、共用サーバ
- VPS ・・・ (類義語) KVM、仮想デスクトップ、デスクトップクラウド
厳密には違ったりはしますが、これらの単語で語られるものはだいたい同じようなカテゴリーだと思っておけば特に問題ないと思います。
一番問題なのは、VPSが必要なのに共用サーバを契約してしまうというような状況だと思いますので。
で、VPSとレンタルサーバの違いは何?
では、図で説明します。
VPSの超簡単な説明
レンタルサーバの超簡単な説明
VPSは、契約すると「ネットで操作する仮想パソコンを貸してもらえる」というようなイメージで考えてほぼ遜色ないと思います。そこには仮想化技術・クラウド技術とかいったものが絡んでくるんですが、まあ、どうでもいいですね。
対してレンタルサーバは、特定のアプリケーションだけ使える(=用途が限定されている)というイメージです。ホームページを使うためのApacheというアプリケーションや、WordPressを使うためのMySQLといったデータベースも他のユーザと共用することになります。これが、レンタルサーバが「共用サーバ」とも言われるゆえんですね。
つまり・・・VPSはレンタルサーバの機能を含んでいるということがいえます。だから、通常VPSのほうがレンタル料金が高いわけですね。
なので、レンタルサーバでできてVPSでできないことは基本的にはないですが、その逆は成り立ちません。ホームページ公開が目的ではなく、例えばMT4とか、常時何らかのWindowsアプリケーションを立ち上げて放置しておきたい、というような場合には、レンタルサーバでは務まりません。この違いを理解しておかないとあとで後悔する場合があります。
簡単にそれぞれの特長を表にまとめてみました。
サービス | レンタルサーバ | VPS |
業者例 (※) |
・ロリポップ!(100円/月~) ・エックスサーバー(900円/月~) ・Hostinger(無料) |
・お名前.com デスクトップクラウド for Windowsアプリ(2,400円/月~) ・CloudAtCost(35ドル/永年~) |
価格帯 | 安め | 高め |
長所 | 用途が限定されているため、すぐに開始するための環境(WordPressとか)がすでに準備されていることが多い | パソコンでできることは大体できる |
短所 | ホームページの公開など、用途が限定されている | やりたいことをやるためには、自分で色々セッティングする必要がある |
※同じサービスでも、高いほうがサービスの安定性や各種機能面で優位性があります。詳しくは、各種サイトを御覧ください。
ということで、かなり乱暴に結論づけてしまうと、
・簡単なホームページやWordPressを使ったブログを公開したい → レンタルサーバ
・常時起動するパソコンを使いたい → VPS
という用途と考えれば良いかなと思います。乱暴すぎるな・・・。乱暴 怒りのサーバーですな。